口腔外科一般

当院では歯、顎の外傷、舌小帯の位置異常、口内炎をはじめとする粘膜疾患や虫歯が原因で起こる顎の骨や周囲組織の炎症、のう胞、良性腫瘍性疾患を取り扱っております。

その中で20代から30代にかけての成人期に最も多いのは親知らずが原因で起こる歯肉の炎症や虫歯があります。問題を起こす親知らずのほとんどが歯肉の中に埋まっていてほとんど歯冠が出ていなかったり少ししか出ていなく前の奥歯にひっかかっていて虫歯を作ってしまうようなケースです。レントゲンでみると骨の中で真横や斜めになっているのがわかります。

また、親知らずの歯が完全に骨の中に埋まっていて無症状の場合でも将来親知らずの歯冠のまわりでのう胞性疾患となり周囲の骨を吸収したりまれに腫瘍性疾患となる場合もあります。親知らずの歯根は10代後半よりでき始め20代前半で完成してしまいます。

 

その際、歯根がすでに完成してしまうと下顎の中を走行している神経、血管の束を挟みこんでしまったりして抜歯後一時的な知覚神経障害を合併したり、また加齢に伴い骨がかたく血行がわるくなると抜歯後の疼痛が長引いたりや治りが悪くなったりする場合もあります。

したがって生え方が異常な親知らずは10代後半から20代前半で抜歯したほうがさまざまなリスクを回避することができるといえます。

手術に伴う過度な精神的緊張や不安を軽減するため、笑気吸入ならびに静脈内鎮静法を用いて手術を受けられることも可能です。さらに顎の骨によりおおきな外科的侵襲のかかるような場合は当院提携病院にて入院全身麻酔下手術にも対応しております。

 

いびき、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に対する歯科的対応

閉塞性無呼吸症候群(OSAS)は上気道や咽頭周囲の閉塞のため口や鼻での無呼吸となるような場合をいいます。呼吸再開時に大きないびきをかくのが特徴といわれており、日本では女性より男性に多く約200万人の患者さんがいると推測されています。より正確な診断は呼吸器内科などの睡眠時無呼吸外来などで確定されます。

 

上記診断をうけられた方で、下顎が小さく、後退していて気道が狭くなっている方ではオーラルアプライアンスとよばれる口腔内装置を夜間装着し下顎を前方に移動して固定することで症状の改善を図ることができます。

本疾患では鼻マスク式持続陽圧呼吸(NCPAP)が第一選択とされていますが軽症から中等症やNCPAP使用が困難である患者さんの場合は確立した治療法のひとつです。

本装置は医師による閉塞性睡眠時無呼吸症の診断があれば保険適用となります。

ページトップへ